2017年1月31日火曜日

<中国報道>広西省で新年祝賀「武林大会」。老いも若きも武芸を披露。

(2017年01月30日 騰訊視頻のニュースより)
 中華武術は奥深く、その源流は果てしない。
しかし今日では、武芸の伝統継承も簡単なことではなくなっている。
広西省玉林市には世にも稀なる「功夫村」があり、村中の年配者から少年に至るまでが幼い頃から武芸を学んでおり、今年、村民は故郷で年越しをする際に伝統にのっとり新春の「武林大会」を行い、見る者の耳目を一新させた。

 昨日は正月二日、玉林市興業県城隍鎮の大西村において、恒例の「武林大会」が行われた。
当日正午、村民は廟堂の前に集まり、銅鑼や太鼓を叩き、獅子舞を演じた後、功夫の演武が正式に始まった。
村民たちは続々と石鎖功南拳八卦棍関羽刀等の功夫を披露し、そのうち2名は10歳ほどの少年で八卦棍法を演じ、観衆の歓声を呼んだ。

 大西村村民理事会メンバーの鍾模林が話したところによると、城隍鎮は広西省東南部にあり、近くに六萬大山を臨み、古くから土匪山賊が暴れていた
争い事が絶えなかったため、村民は自己防衛のため武芸を学びはじめ、それにより大西村の武芸者は最多となった。
この村の8000名のうち、40歳以上で功夫を修めている男性は男性総人口の70%を占めている。

 功夫村が最終的に形成されたのは、清朝年間に福建省の少林寺から難を逃れてきた武僧の湯老順と関係がある。
当時、村人が学んできた功夫はまだ雜であったが、湯老順がその地に至ってからは、村で梁姓を得、大いにその武芸を広め、後に少林八卦棍等の上乗武学をその族人に伝え、発揚した。

「今では、村で武芸を学ぶ青少年は以前よりも消極的になりました。」
湯老順少林八卦棍第七代継承者の梁遠承はそう感慨し、次世代の若者はスマホや歌にハマり、苦しい鍛錬を好まなくなったという。
現在、大西村はどのように若者が武芸習得に興味を持ち、それによって武徳弘揚をはかり、若者にたくましく家族を守っていくというしっかりとした考え方を持たせられるか思案しているところである。



以下、管理人
昔は誰にも見られないように、暗闇の中で伝承していたらしいですね。
あるいは口伝。
一見、ヘンなのもあったりしますが、その由来にはおもしろいものがあります。

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